【必見】保険外看護の選び方:失敗しないために確認すべき4つのポイントと3つのステップ

まずは結論

保険外看護を選ぶ際には、以下の「4つのポイント」を確認し、信頼性や適合性を見極めるための「3つのステップ」を踏むことが重要です。


確認すべき4つのポイント

  1. サービス内容の確認
    • 必要なケアが対応可能か
    • 対応時間帯(夜間・緊急対応など)の有無
    • 個別カスタマイズの対応
  2. 料金体系と支払い方法の確認
    • 料金の内訳と追加費用の有無
    • 支払い方法(単発・月額・一括)
  3. 提供者の資格と経験
    • 看護師やリハビリ専門職の資格有無
    • 過去の実績・評価
  4. 契約内容の確認
    • 提供されるサービス内容の詳細
    • 追加費用、キャンセル条件の確認

信頼できるサービスを見つけるための3つのステップ

  1. 評判や口コミを確認
    公式サイトや利用者の声を参考に、サービスの質や提供者の評判を把握。
  2. トライアルや初回相談を活用
    サービス内容や相性を確認するため、初回相談やトライアルサービスを積極的に活用。
  3. 複数の提供者を比較
    費用、サービス内容、対応可能な時間帯を比較して、自分に最適なサービスを見つける。

はじめに

保険外看護は、保険適用外の医療サービスやケアサポートで、患者や家族のニーズに合わせて幅広い選択肢を提供します。例えば、在宅リハビリや夜間対応の緊急看護など、個々の生活の質(QOL)を向上させる柔軟なサービスが可能です。しかし、サービスや提供者の種類が多岐にわたるため、慎重に選ばないと「必要なケアが受けられない」「予想外の費用が発生する」といった問題に直面することもあります。本記事では、保険外看護を選ぶ際に確認すべき重要なポイントについて詳しく解説します。

保険外看護とは?その種類とメリット

保険外看護の概要

保険外看護とは、基本的に健康保険適用外の医療やケアを指し、訪問看護、在宅リハビリ、付き添いサポートなどが含まれます。公的保険で賄えない部分を補いながら、より質の高いケアを提供することが目的です。保険外看護は、従来の医療サービスの補完的役割を果たし、患者が自宅でより快適に生活できるようサポートします。特に高齢者や慢性疾患を抱える人々にとって、生活環境を改善し、医療機関への通院を減らす手助けとなることが大きな利点です。

保険外看護の種類

具体的には、以下のようなサービスが保険外看護に該当します。

  • 在宅看護:患者の自宅に看護師が訪問し、日常のケアや医療管理をサポート。在宅看護は、患者が自宅で安心して生活できるように、定期的なバイタルサインのチェックや服薬管理、日常生活の支援を行います。これにより、患者は医療機関に依存することなく、自立した生活を続けることが可能になります。
  • 訪問リハビリ:通院が難しい患者に対し、リハビリ専門職が訪問して行うサービス。訪問リハビリは、患者の筋力や関節の可動域を維持・向上させることを目的とし、患者の生活機能を改善するための個別リハビリプログラムを提供します。これにより、通院の負担を軽減し、患者の生活の質を向上させることができます。
  • レスパイトケア:主に介護者の負担軽減を目的とし、一時的にケアを代行するサービス。レスパイトケアは、家族介護者がリフレッシュし、心身の負担を軽減するための重要なサポートです。一時的にプロの看護師や介護者がケアを代行することで、介護者自身の生活の質も向上します。
  • 付き添い看護:外出や通院時に看護師が同行し、移動やサポートを提供する。付き添い看護は、患者が医療機関を訪問する際に安心して移動できるようにするサービスです。患者の体調を考慮した移動サポートや、医師とのコミュニケーションの補助なども行います。
  • 夜間・緊急対応看護:夜間の見守りや急なトラブル対応など、24時間体制のサポート。夜間・緊急対応看護は、患者やその家族が夜間に安心して過ごせるよう、急な体調不良やトラブルに迅速に対応します。これにより、夜間の不安を軽減し、家族の安心感を高めることができます。

保険外看護のメリット

保険外看護の主なメリットは、サービスが柔軟であり、個々の患者の状態や希望に合わせたケアが可能なことです。例えば、生活の質を向上させるために日常生活支援やリハビリを組み合わせるなど、要望に応じた調整がしやすい点が挙げられます。また、公的保険の制約に縛られずに利用できるため、患者や家族が必要とするケアを自由に選択することができるのも大きな利点です。さらに、個別のケアプランを作成することで、患者の生活環境や健康状態に合った最適なサポートが提供されるため、ケアの質が高まります。

保険外看護を選ぶ際に確認すべきポイント

保険外看護を選ぶとき、重要な点は「内容、費用、提供者の質、契約内容」など、複数の要素に目を配ることです。以下に、具体的に確認すべきポイントをリストアップしました。

1. サービス内容の確認

保険外看護の内容がニーズに合致しているかを確認するのは、選択において最も重要です。サービスの具体的な範囲や提供内容をしっかり把握し、例えばリハビリならどのようなリハビリテーションが含まれるか、夜間対応の場合の緊急時の対応の有無など、詳細を確認しましょう。

  • ニーズに合ったケアか:日常のサポートやリハビリなど、希望する内容が対応範囲内か。
  • 対応時間:必要な時間帯(夜間や早朝など)に対応できるか。特に夜間や緊急時の対応が必要な場合、その時間帯に対応できるかどうかを確認することが大切です。
  • ケアのカスタマイズ:個別の体調や生活状況に合わせたケアが可能か。患者の個別のニーズに応じて、柔軟にサービス内容を調整できるかどうかも重要なポイントです。

2. 料金体系と支払い方法

保険外看護は、健康保険の対象外であり、全額が自己負担です。そのため、提供者によって異なる料金体系を理解し、支払い方法も確認しておく必要があります。

  • 料金の内訳:1時間単位、1日単位のように料金が発生する仕組みを確認。料金の透明性を確認し、追加費用がどのように発生するのかを明確に理解しておくことが大切です。
  • 追加費用の有無:緊急対応や夜間訪問などの追加料金があるか。例えば、夜間対応や特別なケアに対して追加料金が発生する場合、その料金が予算内で収まるかどうかを確認しましょう。
  • 支払い方法:毎回支払いか、月額制か、また一括払いなどの選択肢があるか。柔軟な支払い方法があることで、利用者の経済的負担を調整しやすくなります。

3. 提供者の資格と経験

提供者が看護師やリハビリ専門職などの資格を保有しているかを確認し、経験や過去の実績もチェックすることで、サービスの信頼性や安全性が判断しやすくなります。

  • 資格:看護師、理学療法士、作業療法士など、求めるケアに応じた資格の有無。資格があることで、提供されるケアの専門性と安全性が保証されます。
  • 経験の豊富さ:特にリハビリなどの専門ケアには、資格だけでなく豊富な経験が求められます。経験豊富な提供者であれば、さまざまな患者の状況に対応できる柔軟性と技術を持っているため、安心してケアを受けることができます。
  • 提供者の信頼性:過去の利用者の評価や口コミ、地域での評判も参考に。インターネット上の口コミや実際に利用した人の意見を確認し、提供者の信頼性を判断しましょう。

4. 契約内容の確認

サービス内容が合っていても、契約書に不明点があると、後にトラブルが発生するリスクがあります。提供されるケア内容、サービスの変更可能性、キャンセル時の取り扱いなども含めて細かく確認しましょう。

  • 契約に含まれるサービスの範囲:契約内容が実際に提供されるサービスと一致しているか。サービス内容が具体的に契約書に記載されているか確認することが重要です。
  • 追加サービスと費用:例えば、夜間の緊急訪問が必要になった場合の費用。どのような追加サービスが提供されるか、その費用がどの程度かも事前に把握しておきましょう。
  • キャンセルや解約時の条件:利用を中止する際の対応や返金ポリシー。キャンセル時の条件が厳しすぎないか、返金ポリシーが利用者にとって公平かどうかを確認しましょう。

信頼できる保険外看護を見つけるためのプロセス

保険外看護のサービスを選択する際には、信頼性や相性も重視されます。以下のステップを踏むことで、信頼できるサービスを見つけるための手助けとなるでしょう。

ステップ1:評判や口コミを確認

まずは評判や口コミを確認することで、提供者の実際の信頼性やサービスの質を把握することができます。

公式サイトの口コミや、実際に利用した人の意見を参考にすることで、提供者の評判がわかります。特に訪問リハビリや在宅看護は実体験が参考になります。提供者の評判を確認することで、どのようなケアが受けられるか、サービスの質がどうかを把握することができます。

ステップ2:トライアルや初回相談を活用

次に、トライアルや初回相談を利用して、実際にサービス提供者とやり取りを行うことが、相性や具体的なケア内容を理解する重要なステップです。

初回相談やトライアルがある場合、積極的に利用し、サービス提供者と直接話すことで、サービス内容や相性を確認できます。初回相談では、具体的なケア計画について質問し、自分のニーズに合ったサービスであるかを確認しましょう。

  • トライアルサービス:初回トライアルや短期間利用で、サービスが実際に合うかを確認。実際にサービスを体験することで、提供者との相性やケアの質を把握することができます。
  • 初回相談でのケア計画確認:具体的なケア計画についての説明を受け、現場スタッフと顔合わせをすることで、信頼関係を築くことができます。

ステップ3:複数の提供者を比較

最後に、複数の提供者を比較し、費用やサービスの質、対応可能な時間帯などを検討して最適な選択を行うことが大切です。

複数の提供者の見積もりを取り、費用・サービス内容・対応可能な時間帯などの違いを比較して、自分や家族にとって最適な選択を見つけると安心です。比較検討することで、最もコストパフォーマンスが良く、自分に合ったサービスを見つけることができます。

保険外看護のリスクと予防策

保険外看護には、保険適用外のために予想外の出費が発生したり、契約内容のトラブルが起こるリスクがあります。事前の情報収集と確認がそのリスク軽減につながります。

  • 高額な費用負担:保険が効かないため、追加料金や料金体系を十分理解し、毎月の負担が継続可能かを考えましょう。見積もりを取得し、事前にしっかりとした計画を立てることで、予算オーバーを防ぐことができます。
  • サービス内容の違い:サービスが契約時と異なる場合もあるため、内容の確認と相談を怠らず、不明点は事前に解消しておくことが大切です。サービス内容について明確に記載された契約書を確認し、不明点については納得がいくまで質問することが必要です。

誰に相談するべきか

保険外看護を選ぶ際に困ったとき、次のような専門家に相談することをお勧めします。

また、「しんけあ」には全国の保険外看護一覧ページもあり、各地のサービスを比較・検討するのに役立ちます。

  • ケアマネージャー:地域で利用できる保険外看護サービスに詳しいため、適切なサービスを紹介してくれることが多いです。
  • 訪問看護ステーション:看護師が直接対応してくれるので、具体的なサービス内容や提供可能なケアについての説明が受けられます。
  • 医療ソーシャルワーカー:病院に在籍しているソーシャルワーカーは、医療と福祉の視点から適切なサービスを提案してくれます。
  • 市区町村の福祉課:地域の介護サービスや福祉制度についての情報を提供してくれるため、利用可能なサービスを幅広く知ることができます。

しんけあの全国保険外看護一覧ページ

「しんけあ」には全国の保険外看護サービスの一覧ページもあります。この一覧を利用することで、地域にあるさまざまな保険外看護サービスを簡単に比較・検討することができます。自分に合ったサービスを見つける手助けとして、ぜひご活用ください。

全国の保険外(自費)看護、訪問看護、付き添い看護サービス一覧、比較(https://shin-inc.co.jp/self-pay-nursing-list/

まとめ

保険外看護は、患者や家族にとって柔軟でカスタマイズ可能なケアを提供できる一方、費用負担やサービスの質、契約内容には注意が必要です。サービス内容、料金体系、提供者の信頼性、契約内容などを総合的に確認し、事前の相談やトライアルで納得のいく選択をすることが、安心して利用するためのポイントです。この記事を参考に、あなたのニーズに合った保険外看護サービスを見つけてください。保険外看護の選択が、患者とその家族にとってより良い生活の質を提供するものであるよう、慎重に検討し、信頼できる提供者を見つけましょう。

参考サイト:
no+e ナースのたくみ 看護で地域に貢献する⑧~保険外看護について語る~(https://note.com/nurse_takumi/n/nf3f0673b1da5
いろいろナース 将来の独立の選択肢?看護師がおこなう保険外・自費サービス(https://iroiro-nurse.net/non-insured/
DotLife 訪問看護で来てくれる人はどこからどんな人が来る?訪問看護ステーション選びのポイントも合わせて解説(https://pj.dotline-jp.com/hokan/humonkango-point-2/

投稿者プロフィール

信岡 俊孝
信岡 俊孝
経験と資格 信岡俊孝氏は2011年に看護師免許を取得し、13年間病院での勤務経験を持っています。京都の愛生会山科病院では消化器内科や循環器内科、整形外科など幅広い分野で臨床経験を積み、その後、福岡の長尾病院で透析科や回復期リハビリ病棟を担当しました。
2024年には、看護師の働き方改革を目指して株式会社ShiNを設立。

保有資格
看護師免許 (2011年取得)
AFP (Affiliated Financial Planner, 2024年取得)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
販売士2級
第一種衛生管理者免許
ビジネスマネジャー検定試験®
ビジネス法務エキスパート® (2級)
日本商工会議所簿記検定試験3級
第二種電気工事士

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