中耳炎と外耳炎の違いとその対策
こんなことない？
中耳炎や外耳炎の症状で、耳が詰まった感じや聞こえづらさを感じたことはありませんか？特に風邪をひいたときや水泳後に、耳の不快感が生じることがありますね。このような症状に耳鳴りや頭痛が加わり、時には発熱を引き起こすことも。痛みやかゆみが続くと、日常生活にも影響を及ぼしますので、早めの対処が大切です。
耳の健康は、私たちの生活をより快適にする重要な要素です。中耳炎と外耳炎という耳に関する病気は、実は異なる症状や原因を持っています。中耳炎は細菌やウイルスが原因で中耳に炎症を起こし、外耳炎は耳の外部、特に耳道周辺に発生し、水分や細菌の侵入が原因となります。
ここでは、これらの違いを理解し、正しい対処法をご紹介します。特に水泳が好きな人やアレルギー体質の方は、予防策を積極的に講じることをお勧めします。さあ、耳の健康を守って毎日をもっと快適に過ごしましょう！
中耳炎とは？
中耳炎は、耳の鼓膜の内側にある「中耳」という空洞部分に炎症が起きる病気であり、耳の機能に大きな影響を及ぼします。特に風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染が原因で発症しやすく、小さな子供に多く見られるものの、大人も感染する可能性があります。中耳炎は急性と慢性に分類され、症状や治療方法が異なることがあります。
中耳炎の主な症状
- **耳の痛み**（特に寝る時や夜間に強くなることが多いです。痛みが突発的に訪れることもあります。）
- **聴力の低下**（一時的に聞こえにくくなることがあり、日常生活に不便を感じることがあります。）
- **耳だれ**（膿が出る場合、耳の中に詰まった感じがしたり、外耳道に液体が流れ出ることがあります。）
- **発熱**（特に子供の場合、高熱が出ることがあり、体全体にだるさを感じることがあります。）
- **頭痛やめまい**（中耳の炎症が平衡機能に影響することがあり、バランスを取るのが難しくなることがあります。）
中耳炎の原因
通常、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症が原因となりますが、その他にも様々な要因があります。また、アレルギーや副鼻腔炎も中耳炎を引き起こすことがあります。これらの疾患が耳管を詰まらせることで、中耳に細菌やウイルスが侵入し炎症が起こります。特に子供は耳管が短く水平であるため、感染しやすい環境にあり、急性中耳炎を起こしやすいです。適切な治療を受けないと、慢性中耳炎へと移行し、長期的な聴力低下を引き起こす可能性もあります。したがって、早期診断と治療が重要です。
外耳炎とは？
外耳炎は、耳の入口から鼓膜までの通路である外耳道に炎症が生じる病気で、「スイマーズイヤー」とも呼ばれます。この病名が示すように、水泳やシャワーの後に耳に水が残る状態で発症することが多いです。特に、頻繁に水に触れる機会がある人や湿度の高い環境にいる人は、外耳炎のリスクが高まります。
外耳炎の主な症状
- 耳の痛み（特に外耳に触れると痛むことが多いです）
- 耳のかゆみが強くなることもあります
- 耳だれ（時には膿が出ることがあります）
- 耳の閉塞感や詰まった感じがすることがあります
- 軽度の聴力低下が起こる場合もありますが、一時的なものであることが多いです
外耳炎の原因
外耳炎は一般的に、外耳道が細菌に感染することで引き起こされます。水が耳に残り、湿った状態が続くと細菌が繁殖しやすい環境となります。また、頻繁な耳掃除や耳を引っ掻くことによって皮膚が傷つくと、防御機能が低下し感染が起こりやすくなります。適切な予防策として、耳に水が入った後はなるべく早く乾かし、無理に耳掃除をしないことが大切です。
中耳炎と外耳炎の治療法
中耳炎の治療
中耳炎は通常、細菌感染によって引き起こされるため、抗生物質が主に使用されます。これにより、感染を効果的に抑制することができます。痛みや発熱の症状がある場合には、解熱鎮痛薬が処方されることもあります。その他、耳の中の圧力を軽減するために、耳管機能を改善する薬や鼻スプレーが使用されることがあります。
外耳炎の治療
外耳炎の治療では、耳の中を清潔に保つことが重要です。抗生物質の点耳薬や抗炎症薬を使用することで、炎症を軽減し、感染を抑えます。また、水泳やシャワーの後は耳をしっかりと乾燥させることが重要で、これにより再発を防ぐことができます。場合によっては、耳の中の汚れやかさぶたを取り除くために、耳を専門医が洗浄することがあります。
日常生活での予防法
中耳炎の予防
- 風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症を予防するため、手洗いやマスクの着用を心がけましょう。
- 早期に鼻や喉の感染症を治療することで、中耳炎の発症を防ぐことができます。
- また、アレルギーの管理も重要で、特に慢性的な鼻炎を持つ人は医師の指導の下で適切な対策を講じることが大切です。
外耳炎の予防
- 水泳やシャワーの後には、耳を乾燥させることを忘れずに。ドライヤーを低温で使用することも有効です。
- 優しく耳掃除を行い、耳垢を無理に取り除こうとしないことが重要です。
- 耳を引っ掻いたり、異物を入れたりしないように注意しましょう。
中耳炎や外耳炎に悩んだら？
耳に痛みや異変を感じたら、できるだけ早く耳鼻科に行ってみましょう。耳のトラブルを放っておくと大変なことになるかもしれません。早めに専門医に診てもらうことで、症状の悪化を防ぎ、早期の回復が期待できます。また、早い段階で診察を受けることで、適切な治療法や生活習慣に関するアドバイスがもらえ、健康管理に役立ちます。健康な耳を守るためにも、定期的な検診を忘れずに行いましょう。
まとめ
中耳炎や外耳炎はそれぞれ異なる原因と症状を持つ耳の炎症ですが、しっかりとした治療と予防策をとることで、早期対応が可能です。日常的に耳のケアと清潔を心掛け、耳の健康を守る意識を持ち続けましょう。耳の健康はあなたの生活の質に大きな影響を与えるため、日頃からの予防と手入れがとても大切です。耳を守ることは、あなた自身を守ることにつながります！
投稿者プロフィール
-
経験と資格 信岡俊孝氏は2011年に看護師免許を取得し、13年間病院での勤務経験を持っています。京都の愛生会山科病院では消化器内科や循環器内科、整形外科など幅広い分野で臨床経験を積み、その後、福岡の長尾病院で透析科や回復期リハビリ病棟を担当しました。
2024年には、看護師の働き方改革を目指して株式会社ShiNを設立。
保有資格
看護師免許 (2011年取得)
AFP (Affiliated Financial Planner, 2024年取得)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
販売士2級
第一種衛生管理者免許
ビジネスマネジャー検定試験®
ビジネス法務エキスパート® (2級)
日本商工会議所簿記検定試験3級
第二種電気工事士
